三味線で生きる方に教えてもらった、自分の人生を生きるために大事な4つのこと。
今日は、和服を着て出かけたんですよ。
というのも、昼からIT系の企業の面接で、私服okのところだったからなのです。
いや、私服okだからというだけで、私服は和服なんです!というわけではなくて、ベンチャー気質のある企業で、神田明神の近くにオフィスがあるため着物屋もあったりして、幹部の方が着物好きらしいと前回聞いたからです。
ちょうど、僕は茶道を入り口として日本文化に触れ、趣味で着物を買ったりしているので、個性をアピールするチャンスじゃん!とばかりに着物を着て行ったというわけです。
よこしまな目論見があって着物を着たんです。
面接はうまくいきました!わーい!!
それで、(大学の茶道部に入っているので)部室に行って、個人稽古をして夜になって帰宅しました。
すみませんグダグダとしょうもないことばかり書いてしまって。。
ようやく本題です。
夜、着物を着て、電車に乗っていた僕に声をかけてきたお爺様がいました。
「お兄さん、帯ほどけてるよ」
正直、ビビりました。
なぜかと言えば、着物を着ているといっても、勉強不足で着方が全然なっていないからです。それでも、習うより慣れよだと、自己流で着ているのです。
「すすすみません…!ぜんぜん!ぜんぜん大丈夫です!見苦しいところをお見せしてすみません!!!」
「いやいや、最近若い子は和服着ないからねえ、着ているだけでも嬉しいもんだよ。でも、今は和服に着られてるねえ、毎日着ていないでしょう。和服は、日本人が日本人のために作った着物だから、日本人ならだれでも似合うんですよ。毎日着ないとなじまないでしょう。
「お恥ずかしいことにその通りです…たまにしか着ません…ということは、おとうさんはいつも着物を着ていらっしゃるんですか?」(今は洋服を着ていた)
「まあ、そうだね(恥ずかしそうに)私は三味線で生きてきたのでね。今日もやってきたので、カバンの中に入れてありますよ」
「そうなんですか!!わあ、かっこいいですね…。僕も、茶道で生きたいんです」
「若いのに珍しいねえ。茶道、茶道もいいよねえ。私はそんなに茶道を知っているわけではないけど、三味線も茶道も、日本の素敵な文化だからねえ」
(受け入れられてる!!!!)
そして、そんな自分の選んだ道を生きてきた人生の先輩から、大事の4つの素敵なお話を伺いました。
自分の人生を生きる上で4つの大事なこと
1,まず生活すること
自分が健康でいなさい。きちんと健康に生きて、生活を大切にして、家族を大事にしなければいけない。長生きするんだ。自分が生きていなければ、なにも始まらないから。自分の想いを伝えられるのは自分だけだから。自分自身というのは大事な資産だ。
2,好きなことをする
人生は一度きり。自分が自分の責任において選んで、後悔しないことをしなさい。自分に由って生きる。それが自由ということです。好きなことをして、好きな人といて、それが幸せなことだ。
3,楽しむこと
なにより自分が楽しむこと。そもそも楽しいことでないと続かない。つらくて、苦しいことをやっても、続かなければ上達もしないし、上達しなければ何も伝えられないよ。苦しいことも楽しんでやれば苦にならない。
4,続けること
若いうちは自分が伝えなければこの伝統は途絶えてしまうと思ってしまうくらい燃えていてもいい。若いうちに野心を燃やして、一生懸命に続けなさい。自分の想いを伝えられるのは自分だけだから。誰かが代わりに自分の想いを伝えてくれたりはしないから。自分の大切な人に、子孫に、伝えてください。
というお話でした。
「好きなことをして生きていく」なんて最近よく聞く言葉だけど、自分の選んだ好きな道を、楽しんで歩いていく。そんなことが幸せっていうのかなと思いました。
着物で出歩いてたんですけど帰り道でお爺様が「着物に着られてるわね」って言って帯を直してくれて、お喋りしてたら三味線で生きてきた方で、僕もお茶で生きたいんですと言ったら「生きて好きなことを楽しく続ける。それが一番です」と言われて嬉しくて、あー言いたいことがよくわかんなくなっちゃった
— かみゅ (@kamkamkamyu) 2015, 4月 30
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