抹茶、飲んでますか?
飲んでない人は飲みたくなる
飲んでる人はもっと飲みたくなる。
そして、たぶん人に話したくなる。そんな抹茶の紹介です。
お茶を飲むと健康寿命が伸びる
お茶はなにより健康に良いとされていて、
日本でも有数のお茶の産地である静岡県では、お茶を毎日飲んでいるためか健康寿命が女性は日本一、男性は日本で二位だそうですよ。
健康寿命というのは、平均寿命から介護される年数を引いた年齢、つまり健康に生きられる年齢です。
やっぱり長生きもしたいけど、どうせ長生きするなら健康でいたいものです。
だいたい、健康で楽しめなかったらせっかく長生きしても、もったいない。
お茶は二日酔いに効く薬として紹介された
そんな、健康に良いお茶についての効用が記された有名な文献が"喫茶養生記"。
鎌倉時代、臨済宗の僧である栄西(えいさい、ようさい)が1211年に書いたものです。
栄西が宋での修行から帰ってきて、持ち帰ったお茶を、二日酔いに悩まされていた当時の将軍、源実朝に献上するために書いて紹介したのです。
源実朝は和歌が得意で勅撰和歌集、金槐和歌集、小倉百人一首に選ばれているのですが、歌を詠むというのはひとつの娯楽でもあり、そりゃあ、お酒も飲んで、良い気持ちになりながら詠んだのではないでしょうか。ぼくらも酔っ払うと歌いたくなりますし。良い歌が気分良く歌えます。そして実朝も二日酔いに悩まされて「あ"だま"い"だい"〜」と便器を抱えて唸っているところにお茶を飲んだら見事に二日酔いが治り、サークルの仲間にも積極的に飲まれるようになったのです。(※想像が含まれます)
(参考画像、日本酒)
さて、この喫茶養生記というタイトルから分かるように"喫茶店"の"喫茶"は本来お茶を飲むことでした。
喫茶養生記が書かれたのは鎌倉時代ですが、日本にお茶が来たのは平安時代にまでさかのぼると言われていて、たぶん今でいうスタバ感覚で飲まれていました。
趣味としてもオシャレ。当時の最先端ですからお茶はもちろんオシャレなのです。
フラペチーノと同じレベルで抹茶はオシャレ。
カスタマイズとして甘葛や、生姜で味をつけていたりもしていたようです。
オシャレで、なおかつ喫茶養生記には栄養豊富であると書かれています。良いことずくめです。
喫茶養生記に書かれたお茶の宣伝文句。
茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり。山谷これを生ずればその地神霊なり。人倫之を摂ればその人長命なり。天竺、唐土、同じく之を貴重す。我が朝日本、また嗜愛す。古今奇特の仙薬なり。
これは、僕が勝手に現代語訳すると
お茶は健康にめっちゃ良いよ、神レベルの薬だよ。
長生きしてしまう摩訶不思議な力があるんだ。
お茶が育つ土地はパワースポットで、そこでお茶を摘んで飲んだ人はみんな長生きするんだよ。
俺らが尊敬するあの天竺や唐の人たちはお茶の凄さを知ってるよ。
日本でも飲んでる人は飲んでるけどね。
ざっと昔から今までで見てみても、こんな凄いのはなかなか無かったね。
ちょっとこれはヤバすぎるクスリだぜ。
という意味になります。だいたいそんなかんじです。
お茶の効用20
そんな”ヤバすぎるクスリ”として紹介されたお茶の効用20個をまとめてみました。
- 二日酔いに効く
- 便秘を治す
- 下痢が治る
- 視力回復に効く
- ストレスを軽減する
- リラックス効果がある
- 老化予防に役立つ
- 疲労回復
- 夏バテ回復
- 眠気防止
- 集中力が増す
- 記憶力が増す
- 口臭予防に効く
- 美肌効果がある
- ガンにならない
- タバコの害を減らしてくれる
- ダイエット効果
- 風邪、インフルエンザ予防
- 虫歯予防
これだけ効きます!まさに万能薬!お茶のチカラってすげー!
お茶に含まれる栄養素は主に、カフェイン、ビタミンC、ビタミンA、タンニン、テアニン、
カテキンなどが挙げられます。カフェインはコーヒーの約2~4倍。ビタミンCはレモンの2倍です。
いったいお茶のなにがどう効くの?
1.二日酔いに効く
二日酔いというのは、急性アルコール中毒の軽度の症状のことで、短時間でアルコールを飲んだため、十分に排出されず、アセドアルデヒドという毒性のある状態で血中に残り、嘔吐などの症状を引き起こします。
肝臓がアルコールを分解するためにはビタミンCを消耗します。ビタミンCが不足すると分解がスムーズにいかなくなり、二日酔いが長引くのです。
お茶はビタミンCが豊富で、同量のレモンと比べて2倍の量を含んでいるため、一発で肝臓が動き出します。ウ@ンのちからを飲んでる場合じゃない!
2.便秘を治す
便秘は、食物繊維が不足することで腸への刺激が少なくなり、腸の働きが弱まることから起こります。
抹茶は茶葉をすりつぶしたもので、そのまま摂取していることになります。もはや食物繊維を摂取しているのではないでしょうか。
また、お茶に含まれるタンニンは収縮作用をもたらすので、腸の働きが活発になります。
3.下痢が治る
タンニンは便秘に効くだけでなく、下痢にも効きます。タンニンが粘膜につくと、腸壁を保護する役割を果たすので、腸がスムーズに動くのです。ただ、飲み過ぎたら消化不良になります。(抹茶を8杯飲んだときは吐き気がしました。過剰摂取には注意してください)
薬というのは往々にして毒にもなりうるということですね。
4.視力回復に効く
お茶に豊富に含まれるビタミンAが目の健康に良いです。ビタミンAが不足すると、夜盲症になったり、視力が落ちることはよく知られています。
5.ストレスを軽減する
ストレスが溜まると、人は体内のビタミンCを排出してしまうことが実験でわかっています。そして、ビタミンCが不足するとイライラしてしまうこともわかっているそうです。ビタミンCを摂取しましょう。成人男性に必要なビタミンCの量は1日70mgとされていて、抹茶には1gに10mgのビタミンCが含まれています。また、カルシウムもお茶には含まれていて「イライラした時はカルシウム不足」等と言われますが、その通りで、カルシウム不足は
不眠症の原因になったり、イライラしたりします。カルシウムを取ることでストレスは軽減します。
6.リラックス効果がある
テアニンは、a波を出し、興奮を鎮めて緊張を和らげます。カフェインは大脳皮質への穏やかな興奮作用をもたらすので、疲れた神経を癒してくれます。あと、ほっと一息つけます!
7.老化予防に役立つ
老化は血管から、とよく言われていて、血管の動脈硬化が原因とされています。動脈硬化は
心筋梗塞、
狭心症、
脳卒中、眼底
網膜症、高血圧になります。ビタミンCはこれらの原因になる悪玉
コレステロールを溶解します。
また、カフェインやテオフィリンが心臓の冠状血管を拡張し、血液の流れを良くします。タンニンは動脈硬化を早める有害物質、過酸化脂質の生成を強く抑えます。そして、幻のビタミンとされるルチンがお茶には含まれていて、高ぶった心臓を安定させ、脈拍を落ち着かせる効果があります。
これらの効果が
生活習慣病を予防し、老化を遅らせます。
8.疲労回復
お茶に含まれるカフェインとテオフォリンには強心作用と利尿作用があります。疲れを早く回復させるには、体内にたまった疲労物質を排泄することが大切なのです。
9.夏バテ回復
暑い夏に水っぽいものばかり飲んでいると、胃液を薄め、食欲を失くしてしまい、夏バテの原因になります。ビタミンCは消化を助ける働きがあるので食欲を回復させる上で効果があります。また、タンニンが腸の働きを促進します。
カフェインが疲労物質を輩出することも、疲れがたまった夏バテからはやく回復することができます。
10.眠気防止
カフェインは眠気を覚ますことで有名ですね。禅僧は、お茶を飲んで何日も起き続けてお経を読んだり、座禅を組んだりと、修行に励んだそうです。お茶はコーヒーよりもカフェインがあるのでオススメです。先生は御年86歳ですが、午後はお茶を飲まないとおっしゃっていました。眠れなくなってしまうそうです。
11.集中力が増す
テアニンのリラックス効果に関連して集中力アップが期待できます。
テアニンを飲む事で脳がリラックスし、集中力が上がります。あと、科学的にはわからないけど飲んだら「よし!やるぞー!」って気分転換ができますね!
12.記憶力が増す
お茶に豊富に含まれるカフェインは、眠気覚ましだけではなく記憶力、判断力を向上させることがマウスを使った実験でわかっています。夜遅くまで勉強したり、朝早くに起きて勉強したり、そんな時にお茶を飲むと勉強の効率もアップするのです。
13.口臭予防に効く
サポニンが口の中をさっぱりさせてくれます。
カテキンも殺菌作用があるので、講習を消してくれます。緑茶の消臭剤とか最近出てますね。
14.美肌効果がある
人間の皮膚の色を作っているのは
メラニンという色であることは有名ですが、ビタミンCは
メラニンを還元して漂白するので、シミやくすみが軽減されます。また、ビタミンCは毛細血管を丈夫にして血色を良くしたり、皮膚の抵抗力を増したりします。さらに、肌の水分が減少するのを防ぎ、肌の弾力も保ってくれるのです。
15.ガンにならない
ガンというのは、細胞の突然変異のことですが、お茶の成分のタンニンと
サポニンは突然変異抑制作用があるのです。
16.タバコの害を減らしてくれる
たばこを1本吸うごとにビタミンCが25mg破壊されるそうです。成人男性は1日に70mgのビタミンCが必要なので1/3以上にも相当します。人間はビタミンCを体内で作ることができないので、摂取するしかありません。ビタミンCが不足すると、壊血病や、歯からの出血があります。精神的にもイライラしやすくなり、疲労の回復も遅れます。
ビタミンCを摂取することでそれらの解消、さらにニコチンも解毒してくれるのです。
17.ダイエット効果
タンニンは脂肪の吸収を抑制し、さらに脂肪を分解する働きもあります。また、整腸作用もあり、安心して食事が出来ます。カフェインの利尿作用は、体内の循環を良くしてくれます。
18.風邪、インフルエンザ予防、治療
ビタミンCや抗菌作用のある
カテキンで風邪、インフルエンザの予防を。タンニンの解毒作用、カフェインの発汗作用、利尿作用で解熱の役割も果たします。
お茶でうがいをするのも聞きます。
19.虫歯予防
茶葉には虫歯予防に役立つフッ素が含まれているで、食後に飲むことで虫歯を防ぐことができます。
以上、お茶の栄養でした。
ぼくは、大学時代はずっと茶道をしていて、抹茶を飲まない週は無いほどだったんですが、長期休みで茶道から離れて抹茶を飲まないと、なんだか体の調子がよくない、みたいなかんじになりました。これだけヤバいクスリなので中毒性もあるに違いありません。
というかそもそも「お茶を一服いかがですか」と言いますが、この「一服」という言葉の使い方は「薬を服用する」と「服」なのですよね。ちなみに、毒も「一服盛る」と言います。お茶は薬で薬は毒でみたいになってしまいましたが、そういうものです。
しかし、改めてお茶の栄養について考えてみると、もうこれ、お茶さえあれば完全に健康でいられる気がしてしました。なんならお茶を飲んでればお金も手に入るし、彼女もできるんじゃないでしょうか。お茶ってすごい!お茶で人生バラ色!
もっとお茶の効果について詳しく知りたい!という方に参考になる本はこちら。言葉づかいも平易で分かりやすく、とても勉強になりました。
(お茶の記事だけにチャオ!っていう去り際の挨拶を考えたのですがちょっとスベりそうなので使わないことにしました)
ではまた。