ロジカルシンキングを身につけるための5つの技術。

複雑な問題や、事象の絡み合った難しい問題を、分かりやすく理解し、説明するための思考方法のことをロジカルシンキングと言う。

横文字が嫌なら日本語では論理的思考という。

そんなビジネスマンに必須スキルであるロジカルシンキングのために必要な5つの技術を学んだ。

  1. 構造化、水準思考
  2. 選択基準
  3. マトリクス
  4. 分類
  5. ラベリング

1.構造化・水準思考

話の関係性を整理し、構造を明らかにする。起承転結を使って並べたり、PREP法を使って並べたり、構造化の枠組みはいくつかあるので、使いやすい型を自分の中に持ってしまおう。

PREP法とは、Point、Reason、Exemple、Pointの頭文字でのこと。
ビジネスにおいては短時間で分かりやすく説明が求められる場合が多いため、エレベーターピッチと呼ばれる30秒間の説明で大切なことが伝わるように話す。

Pointは結論。結局何が言いたいのか。この事業をやりましょう!とか、制度を変えましょう!とか。話の要点を最初に伝える。

Reasonは理由。なぜこの事業をやりたいのか?やるべきなのか?やるメリットややらないデメリットを伝える。

Exempleは具体例。例えばこのように展開している他社がありますとか。

Point、最後にまた結論を持ってくる。つまりこれこれこういうことだったので、事業をやるべきなのです。と。

これは便利な方法なので覚えておくと良い。

水準化とは、水準を整えること。

例えば、食べ物ー料理ー調味料、食材。この3つの水準で話を進めると、好きな食べ物の話をしている場合

「僕はカレーが好きです」
「なるほど、私はうどんが好きです」

となるけど

「僕はカレーが好きです」
「なるほど、私はAKB48が好きです」

となってしまっては、好きな食べ物と好きなアイドルの話になっているので、水準が別のものを話している。

また、

「私はカレーが好きです」
「私はごま油が好きです」

だと、同じ食べ物の話でも、料理の話と、調味料の話で、これは水準がズレている。

「私はカレーが好きです」
「いいですね、私はカレーの中ではチキンカレーが好きです」

となれば、カレーをワンクリックして水準を下げて話しているのでOK。

2.選択基準

会議をしたり、なにかを決めるにあたって話し合ったりする時は選択基準を設けると話がスムーズに進む。

例えば旅行に行く時、値段が安いほうがいいのか、ホテルのクオリティが高いほうがいいのか、温泉があるのがいいのか。

これらをMUST(マスト)とWANT(ウォント)で分ける。マストは絶対外せない条件、ウォントはできれば欲しい条件。

条件に優先順位をつける。

MUST
温泉があること。
ホテルが1人2万円以下
和室

WANT
部屋に個別温泉がある。
伊勢海老のコース料理がある。
ガイドで星3つ以上

だと、候補になる旅館、ホテルの中でマストを外さないものをピックアップして、ウォントをどれだけ満たしているかで絞りこむことができる。

この旅館は伊勢海老はあるんだけど、2万円以上かかるなーだと、マストを外しているので除外する。

もしくは話し合いの中で、せっかくだし2万円じゃなくて3万円まで出していっか!となれば上記の旅館は候補に上がる。

前提のマストは必要であれば変更してもいい。並べているうちに本当に自分がマストにしているものが分かるかもしれないからだ。

3.マトリクス

そしてこれをマトリクスにまとめるといい。横軸と縦軸で条件に当てはまるか整理する。

選択基準とマトリクスの思考法は、アメリカの宇宙開発機構NASAの中でもトップ1%の優秀な人材が行っていた思考法で、社会心理学者のチャールズ・ケプナーと、社会学者のベンジャミン・トリゴーが体系づけたことからKT法と呼ばれる。


KT法は問題解決と意思決定のプロセスを体系化したもので、日本でも有効に活用されている。


分類

情報が多く、溢れてしまった場合に有効な手段。グルーピングしてまとめる。

ハゲタカ、犬、孔雀、鮪、鰹、猫、ペリカン

だったら

ハゲタカ、孔雀、ペリカン
鮪、鰹
猫、犬

とか、仲間っぽい。

このグループに名前をつけるのがラベリング

ラベリング


ハゲタカ、孔雀、ペリカンには「鳥」

鮪、鰹には「魚」とか「寿司ネタ」とか

犬、猫には「ペット」とか「哺乳類」とか「相棒」とか

バラバラの状態であるより、ラベリングをして整理をすると、情報を使いやすくなる。


まとめ

思考の道具を用いて、ロジカルシンキングをしよう。