銭湯のロッカーが、後で返却されるのに100円を入れなければならない理由。【法典の湯】
この間、友人と2人で銭湯に行った。
最近は色々とバタついていてお互いに忙しかったし、気温も肌寒くなってきたしで、まさに銭湯日和だった。
銭湯はここ
西船橋駅から一駅とは思えないような長閑な風景が広がっていて、高い建物が一切なく、お湯に浸かる前から心が解放される。
日曜日に行ったため、午後の4時なのにお客さんが多くて混み合っていた。
平日に一生懸命働くサラリーマンの汗を流すオアシスなのだ。
お湯はいくつかのスペースに分かれていて、温度が違う。寝転び湯もあって、のぼせないようにすれば長時間楽しめる銭湯になっていた。
ここで本題なのだけど、更衣室のロッカーについて。
更衣室のロッカーは、100円を入れなければならない。
この100円は後で返ってくるので、利用料というわけではない。
何の意味があるのか。
訝しげに思ったものの、お湯に浸かることでその疑問も水に流れてしまったようだ。
そしてほかほかして上がって扇風機に当たっていると、隣にある自販機を発見。
お風呂上りにはコーヒー牛乳でしょー!後で飲もう!と、さっさと着替えに戻ると、返却される100円玉。コーヒー牛乳の値段は100円。
はっ
この100円でコーヒー牛乳が買える!!!!
じゃないじゃない。
うまいことやってるなあ〜と感嘆してしまった。
これは、つまり一度払った100円なら惜しくないという人間心理をうまく利用したビジネスだったのだ!
よく、服売り場で試着させて、一度所有させて自分のものだと思わせることで、手に入れた気分を味わってもらい、手放せないようにする。という戦法がある。
自分はこれに負けずに頑なに買わないのだけど、
逆に言えば、一度手放した物であれば、無くなっても惜しくないということになるのだ。
銭湯も賢いなあ。
と、まんまとマーケティングの術中にはまり、コーヒー牛乳を飲んで帰ったのでした。