【古田織部没後400年記念】利休を超えた織部とは?【湯島天満宮】
時は戦国時代、西暦にして1543年に生まれ、1615年に切腹する齢72歳まで戦乱の世を生きた武将茶人古田織部(ふるたおりべ)は今年で没後400年を迎えた。
千利休の弟子として茶の湯を学ぶも、千利休の侘茶とはかけ離れた破格の美を追求した織部は、茶人の枠に収まりきらず、総合芸術家とか総合デザイナーと呼ぶにふさわしい生涯を送ったのだ。
そんな織部は利休の「人と違うことをせよ」という教えを守っていたそうだ。籠の花入に薄板を敷かないという提案をしたのも織部であるし、利休が好まなかった鶏頭の花を茶室に入れたのも織部、欠けていたり、歪んでいたりする物に美を見出し、しまいには自ら茶碗を割って金で継いだり、最初から歪んだ茶碗を作ってみたりしたのも織部だ。
司馬遼太郎は「おそらく世界の造形美術史のなかで、今日でいう前衛精神をもった最初の人物でないかと思う」と述べている。
そんな古田織部を偲んだ特別展が東京の湯島天神にて開催されていたので行ってきました。
階段はけっこうふつうに疲れた。
拝観時間 午前9時~午後5時(入館は4:30迄)拝観料 一般500円 (300円)高校・大学生300円 (200円)小・中学生200円 (100円)シルバー(65才以上)300円 (200円)( )内は団体(20名以上)料金
安!!!!!
美術館ならふつう1000円前後はするのに、湯島天神は一般で500円ですよ!僕は学生なのでさらに安い300円なのですがお得すぎる。
美術館や博物館は学割がきくので安いうちに行けるだけ行っておこうと思っております。学生バンザイ!
これは織部展のポスター。
特 別 展 『 茶人 -古田織部- 』
開催期間 平成27年8月8日(土) ~ 9月20日(日) 古田織部展についてのお問い合せ先 03-3265-5999
なんか、織部の茶器の紹介文がなんとも言えない味わい深さを醸し出している。。。
宇宙船のような香合とか、童話に出てくるおじいさんのパイプみたいとか、、ちょっと説明が雑じゃないですか??大丈夫ですか???
まあでも、そんな紹介文もひょうげ者と呼ばれた古田織部にぴったりなのかもしれない。
おどけるとか、ふざけるとかひょうきんであるとかいう意味の「ひょうげている」者ということでひょうげ者だ。古田織部の茶人人生は漫画にもなっている。
そして僕は、今年開催される織部を偲んだヘうげ茶会に参加する予定です。よろしくお願いします。(宣伝)
そんなこんなで
見てきました。
実際に見てみないとわかってもらえないので多くを語ることはしませんが、緑釉(りょくゆう)が特徴の織部焼もさることながら、織部好みと呼ばれる織部が好んで使っていた大きめの伊賀焼き水指や高さのある茶入れなども多く展示されていて見所満載でした。
土器みたいな水指とかあって、当時にこんなデカイの置いてたら度肝を抜かれるよなあとか、吊るし柿や千鳥の文様が可愛らしくて癒されるなあとか、そんな話をしながら思う存分に楽しんできました。
時間にして、織部展には多分1時間半くらいいた。
300円で1時間半も楽しめるってとんでもなくコスパがいいな!!!
カラオケだとドリンク代だけで300円しますからね!
来年以降は織部の特別展のような機会はないと思うので、9月20日までですが、お時間のある方は足を運んでみてください。