10冊の本で自分を表現してみる〜本棚は人となりをあらわすのか〜前半
10冊の本を紹介するのが流行りのようで、楽しく読ませていただきました。
いつもブログを拝読しているのですが、ああ、この本がブログの雰囲気のルーツになっているのかもなあと思ったりして、会ったこともない人を身近に感じることができて楽しいです。
自分でもやってみようと思いました。なかなかむずかしかった。。。
1,夢をかなえるゾウ
水野敬也さんが著した夢をかなえるゾウ。
この写真は2なんですけど、今は3まで出ていて、大人気な自己啓発本です。3は残念ながら発売した時にお金が無かったので図書館で借りて読みました。
夢をかなえるゾウの1巻を読んだのは中学生の時で、生きることに悩んでいた時に出会いました。
ガネーシャのユーモアのある激励に笑い、主人公のグダグダさに共感し、どうしたら幸せに生きることができるのかについてマジメに考えていた時期でした。軽く中二病がはいっていた気がする。
そして、ガネーシャが言った幸せになれる行動の一つであるやらずに後悔していることをやるを実践するようにした結果、今は後悔していることはありません。後悔しないように生きたいよね。
そしてそんな思い出の1巻は、友人の誕生日にプレゼントしました。ガネーシャは身近な大切な人を喜ばせなさいとも言っていて、彼は喜んでくれたかな。読んだよって報告があった時は僕が嬉しくなりました。
ガネーシャさまさま
2,四畳半神話体系
森見登美彦さんの四畳半神話大系。
これは高校3年生の時にアニメで出会って、一気に見終わり、勢いで本も購入してそれからずっと読んでいる。何度も読み返しすぎてボロボロになってしまっています。
主人公の大学三回生である「私」がとにかく怠惰で穿った見方をして、意地の悪いことしかしないで、、単位も落とし、自分の人生を後悔するお話。
反面教師として大学生活のバイブルにしていたのです。
大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石をことごとくはずし、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでもいい布石を狙い澄まして打ちまくってきたのはなにゆえであるか。責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。
というのが四畳半神話大系の冒頭。
自分の人生の責任者は自分なのです
そういうことを森見さんは伝えたい。はず。
そしてね、自分の人生に責任をもって生きていく上で人と関わる必要があるのだけど、そんな時に大切なのはね、愛ですよ。クサイ台詞だけど、マジメに。「私」と運命の黒い糸で結ばれている親友の言葉はこれ
僕なりの愛ですわいby小津
そして森見さんにハマりすぎて買い集めて読み漁ってしまったので一応ここに乗せておきます。
3,茶の湯と日本文化ー飲食・道具・空間・思想からー
大学生になり、学問への精進をするべく入部したのが茶道部だった。
そして、茶道について学ぼうと本屋に行って初めて購入した本がこの一冊。神津朝夫先生の本。
茶道についてはいつも記事で書いているので省略するが、茶道の奥深さ、幅広さを教えてくれてこれをきっかけに茶道の世界にのめり込んでいくことになった。底なし沼のようにズブズブと。。。
このブログは茶道のことについて書くのが専門出会ったりもするので、割愛させていただくのですが、茶道の本は他にも何冊か所持しています。
ただ、図書館で読む本とか、大学3年間の間の経験とか見たもの感じたこと考えたことが中心にブログを書いているので、いまのところはあまり買っていないなあと。
これからはお金があれば手元においていつでも読めるようにしておきたい。
4,愛するということ
エーリッヒ・フロムの愛するということ。これを読んだのは大学2年生の頃だった気がする。
この本を読んで衝撃を受けたのは愛するというのは技術だ、愛には理論があり、理論を理解し修練することで愛する技術を身につけることができる。ということ。
技術と少し乱暴な言い方をしているけれど、決して合理的に愛を論じているわけではない。ここでこの本について詳しく述べるのは時間も許さないので、割愛させていただく
ただ、一つ言えることは愛されることより、愛することのほうが幸せなのだ。
与えるという好意は、自分の持てる力のもっとも高度な表現であり、愛するということは、自分が生命力に溢れ、自分を惜しみなく消費し、いきいきとしているのを実感する行為なのだ。
とフロムは述べている。
思うに、愛されたいというのは、自分には愛が欠乏していると感じている状態だから苦しい。愛するというのは、自分が愛で満たされている状態で余裕があるからこそできる行為だ。
小津くんも言っていたのでね。僕なりの愛ですと。愛が大切。
5,アイデアのつくり方
アイデアのつくり方は、ブログを始めるときに読んでみました。
毎日書くとなったら、アイデアを出すのも一苦労だなあと思って。
僕のブログではまだまだアイデア力が試されるということはないのだけど、今後記事を書いていくにしろ、茶道という文化的なフィールドで生きていくにしろアイデアは必要だと思ったのです。
この本が言いたいことは
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである
ということ。
そして、組み合わせるというのは、その既存の要素に関連性を見出さなければできない。ので、関連性を見出すトレーニングが必要だ。それは紙に書いたり、並べたりすることで鍛えられる。
ということでブログを書き始めてから(厳密にはその前からちょこちょこやっていたが)ノートやメモを積極的に書いて残すようにした。そして、よく見返している。
今後もアイデアを出すための努力を続けたい。
途中まとめ
思いのほか一冊一冊を説明するのに文量をかけてしまったので、前半戦終了ということで6から10冊目は次回に持ち越しにしたい。
しかし思うのは、自分という人間は、悩んだ時は本に大いに助けられているし、本に大きく影響を受けて人生を好転させることができている。だからエピソードも書こうとして言葉が増えてしまうのだけど。
これからも本には助けられながら生きるのだろうと思う。感謝。
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参考までにどうぞ!
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
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