22歳大学生がOH茶の湯 へうげ茶会に学生茶人として参加しました!

去る9月26日に横浜の三渓園で行われたOH茶の湯 へうげ茶会に学生茶人として参加してきました。団体名はT'sストーリーです!

 
古田織部の没後400年を勝手に偲ぶというへうげ茶会。
 
以下、主催松村さんのFacebookから引用

三渓園 鶴翔閣 白雲邸で二日間開催した
茶湯フェス
へうげOH!茶湯2015 大盛況のうち終了致しました!

フェスだけあり 嬉しいハプニング セッション続出。

ご来場頂きましたお客様 皆様誠にありがとうございました。

R.I.P「桃山」に生きた近代の大数奇王・原三渓。
その情熱を今に伝える横浜・三渓園に、『へうげもの』筆頭茶頭・松村宗亮(SHUHALLY)以下、へうげた茶人たちが集結。織部イズムに想いを寄せて、自由自在で融通無碍な「フェス茶」を展開致しまする。
『へうげもの』スピンオフ「激陶者集団へうげ十作」陶ほか、個性あふれる「今焼」主体の道具立て。
茶楽男(ちゃらお)に茶楽子(ちゃらこ)、茶楽(ちゃらく)せえヤツ、みんな来い。もちろん、老若男女こぞってお楽しみいただきたい2DAYSにて候。

参戦茶人(予定 順不同):

松村宗亮(SHUHALLY 裏千家)from横浜)
溝口義揮(SECONDGRID)from広島
備前楽茶 from岡山
谷田半休(給湯流茶道)from東京
陶々舎 from 京都
大山泰成(しもきた茶苑大山/十段のかき氷)from東京
茶通人タジー(清品茶房茶通)from東京 ※27日のみ
農友閑人(東京農大茶道部)from東京
カマーソニック(安洞雅彦(g)&根岸昌平(tb))from岐阜&東京※28日のみ
T'sストーリー(茶和の会)from東京
いさ珈琲 from東京 ※26日のみ

 
 
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茶席の趣向

なにぶん、学生茶人ということで、学生らしさを出していきたいというところからスタートした茶席の趣向。
学生らしさといえばなにか。
 
1.お金がない
2.体力はある
3.ひたむきである
 
というところ。前回のお茶会を開くために購入した無印良品の道具があったので、それを転用することと、自作することがメインとして決まりました。
 
竹を自分で切って、色紙を自分で書いて、若くて茶道経験も浅く、拙い茶席と思われるからこそ逆にこれらができるのではないかという魂胆。
 
それに、今回の茶会自体の看板である古田織部の時代には、まだ茶道として確立していないので本来の茶道具なんてものは存在しない。全て見立てと呼ばれる、日常的な道具を茶に転用したものばかりでした。
 
お弁当を入れる木地のわっぱを建水という水を捨てる容器にしたり、壺を水指として使ったり。もちろん竹の道具は全てお手製。
 
だからこそ、今回の茶会では無印良品のものを使って、古田織部リスペクトの見立て茶席にしたかった。
 
というわけで
 
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色紙の一期一会は拙筆ながら僕が書き、竹の色紙立て、竹の結界、竹の蓋置を自作した。
 
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床飾り

床飾りには、一期一会の色紙。もうこれは説明不要レベルの有名な言葉だけど、今回の茶会は豊臣秀吉が行った北野大茶の湯さなざら松村さん主催の大茶の湯のため、全国津々浦々から茶人が来ている。そんな方々と一期一会の茶席を過ごしたいという意味で書いた。
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花は秋明菊とススキ。
中秋の名月といえばススキ。ススキの語源は茎がとても硬くて、育つのが早いということから「すくすく伸びる木」と呼ばれ、その「すくすくのびるき」を取ってススキとなった。ススキのように今後の成長に願いをかけたものだ。
 
そして、秋明菊は、植物の特性上、根をしっかり張るタイプの菊なので、すくすく伸びていくためには、大地にしっかりと根を張っていきたいということ。
 
香合は無印良品の小皿で、お香は白檀を置いた。
 

結界と蓋置に青竹を使ったのは、青い竹は成長が凄まじいことと、瑞々しい青さが若さの象徴というわけです。
正客茶碗には、白無地の茶碗で、流派や年齢を問わないことの表明。次客茶碗には、僕が茶道を始めて初めて買った織部茶碗。ちょうど古田織部の茶会ということでぴったり使わせていただきました。
 

菓子

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和菓子は梢の秋という銘がつけられていて、紅葉した葉のモチーフが乗っています。もちもちしたお餅で包まれているので、お月見団子に見立てて、また、26日がお彼岸の最終日ということで、小豆で邪気払いを。(おはぎの代わり)
 
 

茶席券

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この券はお茶席に入ってくださった人に配った茶席券です。中秋の名月にススキ。秋の七草の一つ、萩。そして、無印ということでシンプルにモノクロ。
僕はデザインなどできないので、メンバーの1人に制作してもらいました。結構手が込んでいます。

点前

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僕の流派が、少し珍しい宗徧流正伝庵という流派なので、見ていただこうと思いました。どう違うかは、見てくださった人だけのお楽しみということで。
この写真は、御道具を飾り置きしているところで、見せ場の一つです。写真はお客さんとして入った方が撮ってくださったのですが、写真上手!

 

メンバー

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仲間たちです。少しカッコつけてみました。黒で統一したら、ショッカーみたいになってしまいました。少し恥ずかしい。

 

最後に

普段の流派の御茶会などとはひと味違った茶の湯フェスというような茶会だったけれど、多くの茶人の方とふれあい、たくさんのお茶に興味のあるお客さんと出会い、素敵な時間を過ごさせていただきました。

 

これからもどんどん自分たちで茶会をやっていこうと思っています。