畳が光るサイバー茶室、その空間、又玄なり。
サイバー茶室。ご存知ですか?
僕がサイバー茶室を知ったのは2013年のこの記事がキッカケでした。
大学の部活動として茶道をしている身なので、茶道に関してネットで調べていたりしたら見つけました。
最初の感想は
「えええ…侘び寂びの心…ぜんぜん侘び寂びてない…」
「秀吉の黄金の茶室的なノリかな!?」
というかんじでした。
それで、ぜひお会いしたい!!と思っていたので、先日、4月17日〜19日にこのサイバー茶室の持ち主である松村宗亮さんが天祭一○八で催した仁義なき茶々会に参加させて頂き、初めてお会いしたのにも関わらず連絡しても良いという許可を頂いて、サイバー茶室へ行くアポイントを頂戴しました!
茶道仲間2人と、合計3人でお邪魔しました。
2015年5月2日時間は12時。
場所は横浜の関内。
見かけはマンション。
完全に読んだ記事の通り、本当にここにあるのかな…と不安になりながら到着すると
ありました。
いや、そりゃあるんですけど、あるのが分かってるから来たんですけど、なぜかドキドキするんですよね。。
というか写真撮らせて頂けばよかった…
ふつうのマンションの一室にお稽古場がありました。
中へ通して頂いて、待合、腰掛待合、露地
露地は思い出して写真を撮らせて頂きました。
桜や、楓も植えてあるそうで、今の時期は青楓の清々しいお庭で爽やかな気持ちになりました。
躙り口を通り、茶室へ。
サイバーなのかな、怪しげに光ってるのかな。と思って入ったんですが、
あれ??
あれ???
あれ????
いやいや(予想してたより)全然サイバー感無いぞ…!
(床飾。ステンレス製の曽呂利と杜若?写真では見えないがミニ四駆が壁に掛けられている)
(点前畳の向こうの壁もぼんやりと光っている)
「サイバー茶室と聞いてたんでスゴイのを想像してきたんですが、意外と?意外とって言ったら失礼かもしれないですが、サイバー感無いんですね」
「サイバー茶室って呼ばれてるんだ笑」
「LED畳を使ったら面白いと思ったから」
「茶室自体も、又隠を模してるから、全然クラシックなんだよね」
といったかんじで、そもそもサイバー茶室なんて名前でもなくて裏千家十六代家元 坐忘斎により命名されたSHUHALLYの茶室で「文彩庵」と言うそうです。
露地の側の壁は曇り硝子?でできていて、木漏れ日が差し込み、LED畳は僕たちや、茶道具をぼんやりと仄かに明るく包み込み、なんと又玄な空間だろうと思いました。
薄茶を2服ずつ頂いて、茶道の話、就活の話をしたり、お話を伺ったりしました。
まあ、茶でも一口すすろうではないか。明るい午後の日は竹林にはえ、泉水はうれしげな音をたて、松籟はわが茶釜に聞こえている。はかないことを夢に見て、美しい取りとめのないことをあれやこれやと考えようではないか。
気の合う仲間と、とりとめのない話を、時間を気にすることなく、茶を飲みながら語り合う。
幸せだなあ
そんなこんなでおしゃべりを楽しんでいたら2時間があっという間に経ってしまいました。
点前畳に座る僕
前衛的でありながらクラシック。温故知新とはまさにこのことなのではないかと感じました。
松村宗亮さんについて
学生時代ヨーロッパを放浪中に日本人でありながら日本文化を知らないことに気づき、帰国後茶道を始めました。茶道を通して伝統文化を知り、日本文化の粋「茶の湯」を多くの方に触れてほしいと始めたのが「SHUHALLY」というプロジェクトです。「茶の湯をもっと自由に!もっと楽しく!」をコンセプトに伝統を重んじながら、新たな伝統をここから発信できるよう様々な活動に取り組んでおります。
先日のへうげもの茶会で知り合えた茶人の方のLED茶室に3人でお伺いさせて頂いた!みんなでお茶を飲んで、はかないことを夢に見て、美しいとりとめのないことをあれやこれやと話す。みたいな、まさにそんなかんじで幸せでした(*^o^*) pic.twitter.com/2rMcEK4X74
— かみゅ (@kamkamkamyu) 2015, 5月 2
日記でした!
ではまたー
- 作者: 岡倉天心,大久保喬樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (19件) を見る