10冊の本で自分を表現してみる。後半です。
kamkamkamyu.hatenablog.com
6、君たちはどう生きるか
大学2年生の時に出会った本。
吉野源三郎さんの、君たちはどう生きるか。岩波文庫から出ています。
コペルくんという勉強家で成績優秀、元気もあって遊ぶことが大好きな少年が中学二年生にして、友人関係の失敗や経済の仕組み、世界のつながり、世の中の問題について鋭く疑問を持ち、「おじさん」に助言をもらいながら一生懸命悩みながら生きていくお話。
この本は、人間の生き方を問うた本だと言っています。その通りです。
といっても、全く難しくなく、中学生向けの平易な文章で書いてあるのでわかりやすく、それでいて核心をついた一言が散りばめられていて、ドキッとしする。
人間は、どんな人だって、1人の人間として経験することに限りがある。しかし、人間は言葉というものをもっている。だから、自分の経験を人に伝えることもできるし、人の経験を聞いて知ることもできる。その上に、文字というものを発明したから、書物を通じて、お互いの経験を伝え合うこともできる。
これはブログを書くようになってから読みなおしてまったくそのとおりだと思いました。
おかげで、勉強して、それを共有することが大切だと身を持って感じ、ブログに対する力も入ります。
いつもブログを読ませていただいているこばやしただあきさんが「学びをシェアして活かす会」を作成されていたので、素敵なことでこういう活動がもっと多くなると良いなあとも思っています。
自分はどう生きるべきなんだろうか、そんな疑問を胸の奥底に抱えさせてくれた一冊。
7,エッセンシャル思考
エッセンシャル思考はビジネス書籍のカテゴリーに入ります。ベストセラーになって、色々な人に薦められたの購入したのですが、本当に良かった。大学3年生にウェブマーケティングの会社にインターンシップに行っていた時に出会いました。
無駄を捨てて、本質的に大切なことに時間と力を集中する方法がわかりやすく書いています。
われわれを人間にするのは、選択する能力である
自分が選んだものに対して、責任を追い、自ら取り組んでいくことが大切だ。
よく言うのは、「決断」という字は「決めて断つこと」とか、「なにかを選ぶということは、それ以外を選ばないということだ」と。
人生は何事をも為さぬにはあまりに長いが、何事かを為すにはあまりに短いとはかの有名な山月記の一節だけど、あまりに短い人生の中で、なにかをやらないことを選ぶのは本当に大切なことだと思う。
エッセンシャル思考を身につけて、よりよく、自分のやりたいことに集中して生きていきたいと思えた。
8,ハーバードの自分を知る技術
エッセンシャル思考を身につけて自分がやりたいことに集中して生きていきたいと思っても、
自分はなにをやりたいのかが自分で分かっていなければ意味が無い。
そう思っていた時期に出会った本が
ハーバードの自分を知る技術
この本は、自分がやりたいことよりも、他人に期待されること、他人に求められることに答えていった結果、不満足な人生を送っていた自分に気づいてしまったストーリーを紹介していて、自分の将来像が描かれているように感じた。
受験戦争だから勉強をして、いい大学を目指して、大学を卒業すれば、人から羨ましがられるような職業についたり、有名企業に就職する。そんな未来。
本当に自分はそういう生き方を望んでいるのだろうか。
死ぬ時に、楽しかったと、満足したと笑顔で言えるだろうか。
自問自答を繰り返し、自分の答えを見つけていく、少し苦しい本だった。自分の道を選ぶということは、人に責任を押し付けず、自分の足で歩いて行くことだから、孤独で、不安だらけの道でもあるからだ。
それでも、この本は引用している。
とりわけ、自分自身に正直であれ。byハムレット
自分自身に正直に生きていくのだと決める助けをしてくれた一冊。
ちょうど就職活動の時期に読んだのですが、進路に悩む人にもオススメの本で、友人に紹介したところ大絶賛でよかったと言ってもらえた。就活本としてもオススメ。
9,よつばと
「よつばと」という漫画。
「よつば」という女の子と「とうちゃん」が一緒に過ごす平凡な日常を描いた漫画。
まだ小学生にもなっていないよつばには、世界のすべてが新しく、キラキラ輝いて見える。すなおに楽しみ、疲れたら寝る。人に迷惑もかける。嫌なことがあれば怒るし、謝れば許してまた仲直り。
そんな、当たり前のようでいて忘れがちな幸せな日常を思い出させてくれる。
今を生きる。というのは言葉で言うのは簡単だけど、じっさいはとても難しい。
あるものをあるがままに受け取り、喜怒哀楽を心のままに表現し、等身大で生きていくことをこの漫画は伝えてくれている気がする。
心が弱った時に「よつばと」を読むと、元気になれます。
10、ばらかもん
「ばらかもん」は長崎県の五島列島を舞台にした漫画。
若い書道家の半田清舟が、東京で問題を起こし、五島列島でしばらく過ごしてこいと言われて、島で起こるバタバタな日常を暖かく描いている。
「ばらかもん」とは方言で「元気者」という意味。
「よつばと」と同じ様に、小学1年生の女の子と出会い、毎日を等身大に生きていく。
個性がないと嘆く青年、漫画家を目指す少女、元気が取り柄の少女、朗らかに生きるおばさん。いろんな人がそれぞれ生きていく様子が微笑ましい。
自分がなにをやりたいのか分からない。
自分らしさってなんだ?
努力ってなんだ?
生きるってどういうことだ
そんな、普遍的なテーマを投げかけられる。
元気に楽しく生きられればそれでいいんだ!なんていう楽観的な生き方に落ち着くのが一番だ。なんて答えを教えてくれている気がする。
禅語でも、「知足」という言葉があって、「足るを知る」と読むのだけど、今あるものを見つめて満足する。不足を嘆かないという意味。
今の等身大の自分を受け入れて、生きていく生き方が、輝いて見えるのだ。と思った。
ばらかもんはアニメにもなっていて、このオープニング曲がまた素敵なんだ。
まとめ
本の紹介は初めてだったので気合を入れてしまって自分の人生に影響を与えた本ばかりを紹介してしまいました。おかげでけっこう文量がかさんだ。。。
生きるとはなんだ
愛とはなんだ
自分とは何だ
やりたいことをやる
そんなテーマで22年間悩みながら生きてきたわけだけど、ようやく答えが出たような気がしています。
茶道の道で生きていく。というのが自分の選んだ道です。
茶道の家柄に生まれたわけでもなく、まだ茶道の経験もお茶で生きるなんていうレベルには浅すぎるし、おこがましい話だと思っているけど、自分でお茶会を開いたり、自分なりに発信したりしてきて、恥ずかしがらずに言えるようになったなあと思っている。
前回にも紹介した夢をかなえるゾウにある「夢をかなえる方法」の一つなんだけど、夢を語るっていうのがあるので、ここで夢を語ってみた次第です。
読者の皆様、もしよければ、応援していただけると嬉しいです。なんてお願いまでしてみたりします。ふふ。
今後とも宜しくお願いします!
参考
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」